

妻が「こんな風に穂が開く前のものは噛むと甘いのよ」と言ってました。
「これはOK?」と聞いてみたところ、、、

「これまもう先の方が開いているからダメ。まだ閉じている状態の時の物じゃないと。」と言っていました。
緑に包まれた状態の緑の皮をむいて、中身を取り出して噛んでいたそうです。
帰宅して調べたところ(チガヤという名もそのとき知りました)、若い状態のものはツバナといって、万葉集にも噛む記述があるそうです。
~ 参考サイト ~
・チガヤ - Wikipedia
この植物は分類学的にサトウキビとも近縁で、根茎や茎などの植物体に糖分を蓄える性質がある。外に顔を出す前の若い穂はツバナといって、噛むとかすかな甘みがあって、昔は野で遊ぶ子供たちがおやつ代わりに噛んでいた。地下茎の新芽も食用となったことがある。万葉集にも穂を噛む記述がある。
下記に万葉集に詠まれた歌が書かれていました。
・万葉の植物 ちがや を詠んだ歌
印南野の 浅茅押しなべさ寝る夜の け長くしあれば 家し偲ほゆ
山部赤人 巻6-940
浅茅原 つばらつばらにもの思へば 古りにし里し思ほゆるかも
大伴旅人 巻-3 333
家にして 我れは恋ひむな印南野の 浅茅が上に照りし月夜を
作者不詳 巻7-1179
山高み 夕日隠りぬ浅茅原 後見むために標結はましを
作者不詳 巻-7 1342
君に似る 草と見しより我が標めし 野山の浅茅人な刈りそね
作者不詳 巻7-1347
茅花抜く 浅茅が原のつほすみれ 今盛りなり我が恋ふらくは
田村大嬢 巻8-1449
戯奴がため 我が手もすまに春の野に 抜ける茅花ぞ食して肥えませ
紀女郎 巻8-1460
(思いを寄せる家持を「戯奴」と表現する。紀女郎は恋の手だれか。 万葉末期の宮廷文化もここまで爛熟しました。恋を楽しむ --- 明るい恋歌です。)
我が君に 戯奴は恋ふらし賜りたる 茅花を食めどいや痩せに痩す
大伴家持 巻8-1462
(しかし、食しても痩せるのですね、と家持。繊細な神経を持つ痩身の貴公子。)
秋萩は 咲くべくあらし我がやどの 浅茅が花の散りゆく見れば
穂積皇子 巻8-1514
( 穂積皇子は天武天皇の第5皇子。つばなの花が散る、との表現が新鮮)
今朝鳴きて 行きし雁が音寒みかも この野の浅茅色づきにける
安部虫麻呂 巻8 1578
松蔭の 浅茅の上の白雪を 消たずて置かむことはかもなき
大伴坂上女郎 巻8-1654
(雪の歌一首。秋も深まり、初雪の朝を迎えたのか)
秋風の 寒く吹くなへ我が宿の 浅茅が本にこほろぎ鳴くも
作者不詳 巻10-2158
秋されば 置く白露に我が門の 浅茅が末葉色づきにけり
作者不詳 巻10-2186
我がやどの 浅茅色づく吉隠の 夏身の上にしぐれ降るらし
作者不詳 巻10-2207
浅茅原 小野に標結ふ空言を いかなりと言ひて君をし待たむ
柿本人麻呂歌集 巻11-2466
浅茅原 刈り標さして空言も 寄そりし君が言をし待たむ
作者不詳 巻11-2755
浅茅原 茅生に足踏み心ぐみ 我が思ふ子らが家のあたり見つ
作者不詳 巻11-3057
(このリズムが軽やかですね。見るだけで満足なのでしょうか)
浅茅原 小野に標結ふ空言も 逢はむと聞こせ恋のなぐさに
作者不詳 巻12-3063
天にある やささらの小野に茅草刈り 草刈りばかに鶉を立つも
作者不詳 巻16-3887
(題辞に「おそろしき物の歌3首」。草刈場から鶉が飛び立ったので驚いたと。)
上記3枚の写真をアルバム「チガヤ 2026.4.21 | Flickr」にアップロードしました。
同じ写真をアルバム「おとうさんの散歩道11」にも追加しました。今回3枚を追加。
しーゆー。
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